2022/01/28 20:07

私は小さい頃よりコーヒーをよく飲んでいた
ただ、
おいしくて飲んでいるというより
小さい頃は大人の真似をして少し大人になった気分で飲んでいた。
コーヒーにミルクを多めに入れると味がぼやけて飲めなくもない
ただ、砂糖を入れると一気にお子様扱いになるので、
ミルクだけ入れて飲んでいた

大人になると
眠気覚ましにおいしくない強烈な味で身近な物という選択肢から
ブラックの缶コーヒーを飲んでいた。

もう十分大人生活を送っていた
ある日 客先の会議室に招かれ、
打ち合わせを行うことに、
商談ではなく 定期的に行われる安全関係の打ち合わせである。
正直あまり面白い物ではない
毎月同じようなことの報告がなされ
みんなぼそぼそ・・・
それに夏ということもあり、エアコンはついてはいるが
お決まりの28度設定
ネクタイを締めているとちょっと熱い
となると・・・眠い・・・
口の中でほほを噛んでも眠い
自分の手をつねっても眠い
何をしても眠い
それにこのお客様の部長さんがめっちゃくちゃ怖いのだ
寝れない・・・

そこで出された コーヒー!
これはよい熱くて苦くてとても刺激的。
ひどい味と共に飲み込む行為は眠気を少し覚まさせた。
眠くなるたび一口、また一口と
そうやって何とか打ち合わせを終えた。

そんな打ち合わせは毎月行われた。

季節は冬になり、また打ち合わせの日となり、
私はお客様のもとに
会議室は・・・・あつい
冬は20度設定じゃないのか?
なぜかわからないが冬なのにめちゃくちゃあつい
まぁいい
いつものコーヒーを飲めば眠気はなんとかなるか
そこで一口ゴクリ・・・
あー苦い・・・ん なんだろう
砂糖は入れてないのにほのかに甘い香り
まずいはずなんだけど・・・
おいしい?
コーヒーメーカーの横を見るといつもは青い袋が
今日は白い袋 あの町中にあるド〇ールのコーヒーだ
これってコーヒー豆が変わると・・・